平屋のメンテナンス費用はどうして安いの？

2023年12月13日

フラットな住宅である「平屋はメンテナンス費用が安い」と聞いたことはありませんか？確かに、二階建て住宅に比べると、メンテナンス費用は安くなると言われており、平屋が長期的にコストパフォーマンスの良い物件であることは間違いありません。そこで、平屋と二階建て住宅でどちらを建てようか迷っている方へ、平屋のメンテナンス費用の安さについて解説いたします。

平屋のメンテナンス費用が安い理由とは？

平屋とは、一階建ての住宅のことを指し、全てが一階だけのワンフロアな事が大きな特徴です。日本では、二階建て住宅が多いですが、住み替えや建て替え、デザイン性などから一階建ての平屋も増えてきています。

理由1 足場代が安い

二階建て住宅では、屋根や外壁を修繕するときには足場が必須になってきます。足場の料金は、家の大きさや高さに比例して高額になってくるため、平屋のような一階建て住宅は、足場の料金も安く済みます。

また、雨どいやテレビアンテナのような修繕も、基本的に足場を組まなくても修繕できるなど安く済んだり、時には自分で行える場合もあります。

さらに、外壁部分の汚れやコケ・カビ、窓の汚れも自分で取ることも一階建ての平屋なら可能です。二階建ての住宅では、業者に依頼しなければならないこともあり、コストが多くかかる場合もあります。

理由2 家の重さが軽く傷みにくい

二階建て住宅は、二階の重さで家に負荷をあたえることもあるため、その影響で住宅の傾きや歪みになってしまうことがあります。数年後には、出てこなかった家の不調も、10年以上経っていると徐々にあらわれてくることも考えられ、大きな費用がかかってしまう可能性が高いです。その一方で、平屋は、二階以上の住宅部分が無いため、住宅の歪み傾きなどの不調を起こしづらく、家が傷みにくいと言えます。

理由3 設備の修理も少ない

二階建て住宅に比べ、ワンフロアの平屋は、エアコン、トイレ、給湯器などのもともとの設備が最小限であり、その分定期的なメンテナンスは少なくなります。修繕なども少なくなる事が多いです。

理由4 水道光熱費も安くなる

ワンフロアで過ごせる平屋は、水道光熱費が安くなることが考えられます。ワンフロアだから、冷暖房が全体に効きやすく、全体にすぐに行きわたります。また、トイレや水道などの設備も最小限のため、水道代が安くなります。生活に大事なライフラインですが、できるだけ費用を抑えたいものなので、安くなることは嬉しいですね。

理由5 外壁の修繕面積が狭く安い

10〜20年程度で外壁は、塗り直さなければなりません。外壁塗装の料金は外壁の料金によって決まるため、外壁を塗り変える際には平屋では安くなることが多いです。劣化とともに塗り替え無ければならないため、確実にかかってくるコストのため、メンテナンス費用が安くなります。また、足場代もかからなかったり、少ない場合もあるため、外壁塗装のトータルコストが安くなります。

日常の家事もラクラク

平屋は、ワンフロアの住宅のため、掃除や洗濯のような日常の家事も楽になります。特に、階段の上り下りや、フロアの移動が多いと日常的に「不便だな」と感じることもあります。掃除機を持ったまま階段の上り下り、洗濯ものを持ったままの階段の上り下りはきついものがあるでしょう。その移動がなくなり、ワンフロアで過ごせるため、時短で楽に家事を行えます。家事をストレスフリーで行えることは、平屋だけのメリットではないでしょうか。

バリアフリー化しやすい

住宅は、一生住むことを想定して、購入を決めるため、住宅の購入を「人生で一番高い買い物」と表すこともあるほど、大事なものです。住んでいくと歳を取り、購入した当時とは違うライフスタイルになることはよくあります。子どもができたり、増えたり、自分が歳を取り車椅子や杖を使わなければならなかったり、様々なライフスタイルに変更しやすいのは平屋だと言えます。

例えば、二階建て住宅では階段があるためバリアフリー化するには難しいことが多く、平屋ではフラットな住宅のため、ほとんど変えずにバリアフリー化することが可能です。スロープにしたり、ドアを横開きにしたり、手すりをつけたりするだけで、住みやすい環境になることも考えられます。二階建て住宅に比べ、平屋は費用を多くかけなくても、バリアフリー化できます。