造作材とは? あなたの空間を特別なものにする材料について

新築やリノベーションを検討する際、室内の仕上げに使用する材料選びは重要な要素です。
中でも造作材は、空間の雰囲気を左右する大切な役割を担っています。
本記事では、造作材の種類とそれぞれの特徴を解説し、自宅のインテリアに最適な選択をするためのポイントをお伝えします。

□造作材とは:造作材の種類と特性

造作材とは、室内空間の仕上げや取り付けに使われる材料の総称です。
床や壁、天井、窓枠など、多岐にわたる箇所に用いられます。
主な素材は針葉樹が中心ですが、用途によっては広葉樹のクワが最高級とされることもあります。
造作材は、室内空間をより美しく演出するために使用されます。

1:窓枠


窓枠は、出入りのための開口部を収める造作材です。
ナチュラルな色を使うと、空間全体の一体感が生まれ、開放的な雰囲気を演出できます。
ただし、壁の色と合わない色を選ぶと、統一感が失われるので注意が必要です。

2:無目枠


無目枠は、壁の開口部に取り付けて上下の仕切りを作る造作材で、キッチンとリビングをつなぐ通り道などに使われます。
通常、無目枠のある箇所には扉を設置しません。

3:廻り縁


廻り縁は、壁と天井の接する箇所に使われる造作材で、空間の一体感を演出します。
ただし、広々とした印象を与えたい場合は、あえて取り付けないこともあります。

4:巾木、玄関巾木


巾木は、壁と床の境目に取り付ける造作材で、壁を保護し、美しい仕上がりを作ります。
玄関巾木は、玄関周りに使用され、高級感を演出する役割を果たします。

□造作の利点:カスタマイズと効率

造作を取り入れることで、住宅にさまざまな利点がもたらされます。
サイズやデザインの自由度が高く、空間効率の向上や安全性の確保などが期待できます。

1:希望を叶えられる


既製品では、使い勝手やデザインに妥協が必要な場合があります。
造作なら、家族の癖や使い方を反映した、理想の家具や設備を実現できます。

2:統一感のあるインテリアを実現


壁や床、タイルなどとピッタリ合う色味やデザインの家具や設備は、既製品では見つかりにくいものです。
造作なら、同じ種類の木材やお気に入りのタイルを使って、違和感のない空間を作ることができます。

3:空間の有効活用が可能


造作家具や設備は、部屋のサイズや使用目的に合わせて設計されるため、無駄なスペースを生みません。
例えば、主寝室の造作デスクは、ベッドの長さや椅子を引いたときに必要な奥行きを計算して作られるので、限られたスペースを最大限に活用できます。

□まとめ

造作材は、窓枠や無目枠、廻り縁、巾木など、多様な種類があり、それぞれが室内空間の美しさと機能性を高める役割を果たしています。
また、造作を取り入れることで、サイズやデザインのカスタマイズ、空間効率の向上、安全性の確保など、住宅にさまざまな利点がもたらされます。
新築やリノベーションを検討する際は、造作材の特性を理解し、自宅のインテリアに最適な選択をすることが大切です。