フラットバルコニーへのリノベーション：デザインと機能性を高める方法

2024年6月19日

住宅の改善や新しいデザインの導入に興味を持つ住宅所有者の皆様、自宅のバルコニーをより快適で美しく使いやすいスペースに変えたいとお考えではありませんか。
フラットバルコニーへの変更は、住宅の価値向上と使用感の向上を実現する効果的な方法です。
本記事では、フラットバルコニーへの設計変更の方法とその注意点、そしてバルコニーのデザインとメンテナンスについて詳しく解説します。

□フラットバルコニーへの設計変更

1:バルコニー床面を下げる方法

もっとも美しく仕上がるのは、バルコニーの梁を下げ、床面を室内と同じレベルにする方法です。
この方法では、一階の天井高が低くなり、バルコニーが跳ね出している場合も高さが下がります。
デッキを設置することで、バルコニー側の段差をなくすことができます。

2:室内の床を上げる方法

確認申請後に変更を加えるのが難しい場合や、既存住宅のバルコニーをフラットにしたい場合は、室内の床を上げる方法が有効です。
この方法では、バルコニーの床面に合わせて室内の床レベルを上げることで、段差を解消します。

3:法規制との関連性

住宅瑕疵担保履行法では、バルコニーや陸屋根の防水について、床に1/50の勾配をつけ、開口部の下端で120mmの立ち上がりを設けることが定められています。
フラットバルコニーへの変更の際は、これらの法規制に適合するよう注意が必要です。

□バルコニーのデザインとメンテナンス

1:デッキ材の選択

樹脂製デッキは、汚れが落としやすく経年劣化に強いという利点がありますが、温度変化による変形や膨張が問題となることがあります。
特に壁に囲まれたバルコニーでは、膨張した際に盛り上がりが生じやすくなります。
収縮や膨張の少ないデッキ材を選ぶことが重要です。

2:難燃性のあるデッキ材の活用

本格的なバーベキューを楽しみたい場合は、難燃性のあるデッキ材を選ぶことをおすすめします。
火気厳禁のタイプでは、電源を設置してホットプレートを使用するなどの工夫が必要になります。

3:日差し対策の重要性

バルコニーは暑さや寒さの影響を直接受けるため、設計段階から日差し対策を検討しておくことが重要です。
固定式のオーニングや取り外し可能な日除けを設置することで、快適性を高め、デッキの劣化を防ぐことができます。

□まとめ

フラットバルコニーへの設計変更は、バルコニー床面を下げる方法や室内の床を上げる方法があり、法規制との適合性に注意が必要です。
また、デッキ材の選択では収縮や膨張の少ないタイプを選び、難燃性のあるものを活用することで、快適性と安全性を高めることができます。
日差し対策も設計段階から検討し、適切な日除けを設置することが重要です。
これらの点に留意してフラットバルコニーへの変更を行えば、住宅の価値向上と使用感の向上を実現できるでしょう。

投稿者プロフィール

can wood株式会社広報部: can wood株式会社では、茨城県全域でデザイン性と機能性を兼ね備えた注文住宅を提供しています。土地探し・資金計画から設計・施工・アフターサポートまで丁寧に対応。二級建築士、一級建築施工管理技士、宅地建物取引士の資格を持つ代表・境田祐一が住まいづくりを全力でサポートします！