注文住宅を建てる際、快適な生活を送るための設備選びは重要な課題です。
特に、将来を見据えた設備選びは後悔につながりかねません。
歳を重ねるごとに階段の上り下りが辛くなる、そんな不安を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、注文住宅にホームエレベーターを設置するかどうか悩んでいる方に向けて、そのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
後悔しないための事前準備についても解説します。
ホームエレベーター導入のメリット
快適な生活空間の創造
ホームエレベーターは、単なる移動手段ではありません。
複数の階層を持つ住宅において、生活空間をシームレスに繋ぎ、快適な暮らしを創造する重要な要素となります。
重い荷物を持つ負担を軽減し、家事や趣味の時間により多くの時間を割くことができるでしょう。
小さなお子さんやペットがいる家庭では、安全に階間移動ができる安心感も大きなメリットです。
高齢化への備えと安心
年齢を重ねるにつれて、階段の上り下りが困難になることは避けられません。
ホームエレベーターは、高齢化による体の衰えへの備えとして、生活の質を維持する上で大きな役割を果たします。
万一、怪我や病気で階段の利用が困難になった場合でも、安心して生活を続けられる安心感を得られます。
また、介護が必要になった場合にも、家族や介護者の負担を軽減する効果も期待できます。

ホームエレベーター導入のデメリットと後悔しないための事前準備
高額な費用と設置スペースの問題
ホームエレベーターの導入には、高額な初期費用が必要となります。
本体価格に加え、設置工事費、建築確認申請費用、そして将来的なメンテナンス費用なども考慮しなければなりません。
また、設置にはそれなりのスペースが必要となるため、住宅の設計段階から十分な検討が必要です。
設置場所によっては、既存の間取りを変更する必要が生じる場合もあります。
設置後の運用とメンテナンス
ホームエレベーターは、設置後も定期的なメンテナンスが必要です。
年間数万円の保守費用が発生するほか、故障時の修理費用も考慮する必要があります。
また、停電時の対応や、騒音問題についても事前に確認しておくことが重要です。
停電時の非常用電源の有無や、稼働時の騒音レベル、近隣への影響などを、メーカーに確認しましょう。
騒音問題と停電時の対策
ホームエレベーターの稼働音は、機種や設置状況によって異なりますが、気になるレベルの騒音を発する可能性があります。
特に、寝室の近くに設置する場合は、騒音レベルを事前に確認し、対策を検討する必要があります。
また、停電時には非常用電源が必須です。
停電時の対応を事前に確認し、万が一の事態に備えておくことが重要です。
非常用電源の容量や持続時間なども確認しましょう。

まとめ
ホームエレベーターは、快適な生活空間の創造や高齢化への備えとして大きなメリットがありますが、高額な費用や設置スペース、メンテナンス費用などのデメリットも考慮する必要があります。
後悔しないためには、導入前に費用や設置スペース、騒音、停電時対応などを綿密に検討し、十分な事前準備を行うことが不可欠です。
また、補助金制度の活用も検討しましょう。
ご自身のライフスタイルや将来の生活を考慮した上で、慎重な判断を行うことが重要です。