造作洗面台のメリット・デメリット!後悔しないための選び方

毎日使う洗面台。
新築を検討する中で、そのデザインや使い勝手には特にこだわりたいですよね。
特に洗面台は、既製品と造作洗面台という2つの選択肢があります。
今回は、造作洗面台を選ぶ際に知っておきたいメリット・デメリットを、具体的な事例を交えながら解説します。
後悔しないための選び方もご紹介しますので、新築住宅の洗面台選びにお悩みの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

造作洗面台の魅力と注意点・メリットデメリット

造作洗面台のメリットとは?

造作洗面台は、既製品とは異なり、設計から施工までを自由にカスタマイズできる点が最大のメリットです。
そのため、住宅全体のデザインやライフスタイルに最適な洗面台を手に入れることができます。
具体的には、以下の点が挙げられます。

デザインの自由度が高い: 既製品では実現できない、オリジナルデザインが可能です。
カウンターの素材、色、形、洗面ボウル、水栓、鏡、収納など、あらゆる要素を自由に組み合わせることができ、住宅全体のインテリアに調和した、またはアクセントになるような洗面台を創り上げることができます。
例えば、アンティーク調のタイルと木製カウンターを組み合わせたり、大理石風のカウンターにスタイリッシュな埋め込み型洗面ボウルを採用するなど、個性を表現できます。

サイズを自由に調整できる: 洗面所のスペースにぴったりと合ったサイズに調整できます。
限られたスペースを有効活用したり、逆に広々とした空間を確保したりと、自由な設計が可能です。
例えば、家族が多い場合は、ダブルボウルを採用し、複数の人が同時に使用できる広々としたカウンターにすることも可能です。
逆に、コンパクトな洗面所には、省スペース設計の洗面台をオーダーできます。

収納を自由に設計できる: 収納スペースのサイズや種類を自由に設計できます。
歯ブラシやタオル、洗顔用品、化粧品など、洗面室に必要なものを効率よく収納できるよう、棚、引き出し、オープン収納などを自由に配置できます。
例えば、背の高いボトル類を収納するための引き出しや、ヘアアイロンなどを収納できる深型引き出しなどを設置できます。

造作洗面台のデメリットとは?

造作洗面台には、自由度の高さゆえにいくつかのデメリットも存在します。
事前に把握しておけば、後悔を防ぐことができます。

コストが高い: 既製品と比較して、コストが高くなる傾向があります。
材料費、職人さんの工賃、設計費用など、様々な費用がかかります。
予算を事前にしっかりと立て、材料選びやデザインに優先順位をつけることが重要です。

時間と手間がかかる: 設計から施工まで、時間と手間がかかります。
打ち合わせ、デザイン決定、材料選び、施工など、多くの工程をこなす必要があります。
余裕を持ったスケジュールで進めることが必要です。

仕上がりのイメージが掴みにくい: 完成品を見る前に発注するため、仕上がりのイメージが掴みにくい点がデメリットとして挙げられます。
そのため、完成予想図を丁寧に作成してもらうことや、施工事例を参考にイメージを膨らませることが重要です。
また、ショールームなどで実際に触れて、素材感や質感を確認することも有効です。

後悔しないためのポイント

造作洗面台は、自由度が高い反面、失敗すると後悔する可能性もあります。
後悔しないためには、以下の点を事前に検討することが大切です。

予算の明確化: 最初に予算を明確に設定し、その範囲内で実現可能なデザインや素材を選定します。
コストを抑えるためには、使用する素材やデザインをシンプルにする、既製品のユニットバスと組み合わせる、など工夫も可能です。

生活スタイルの考慮: 家族構成や生活スタイルを考慮した設計が重要です。
例えば、家族が多い場合は、ダブルボウルや広いカウンターが必要になります。
また、朝の忙しい時間帯に洗面台を使う人が多い場合は、効率的な動線設計が重要になります。

事前の情報収集: 様々な情報を集め、自分の理想とする洗面台を明確にしましょう。
住宅展示場を訪れたり、インターネットで造作洗面台の事例を調べたりすることで、イメージを具体化できます。
また、設計者や施工業者と綿密な打ち合わせを行い、疑問点を解消することも大切です。

洗面ボウル・素材・収納など!造作洗面台の設計ポイント

洗面ボウルの種類と特徴

洗面ボウルには、様々な種類があります。
デザイン性だけでなく、使い勝手や掃除のしやすさも考慮して選びましょう。

ベッセル型: カウンターの上に置くタイプ。
デザイン性の高いものが多く、空間のアクセントになります。
しかし、カウンターとの間に隙間ができ、汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。

埋め込み型: カウンターに埋め込むタイプ。
すっきりとした見た目で、掃除もしやすいです。
しかし、カウンター下の収納スペースが制限される場合があります。

カウンター一体型: カウンターと洗面ボウルが一体化しているタイプ。
継ぎ目がないため、掃除がしやすいのがメリットです。
デザインによっては、高級感あふれる空間を演出できます。

アンダーカウンター型: カウンターの下から洗面ボウルを取り付けるタイプ。
スタイリッシュな見た目と、掃除のしやすさが両立しています。

カウンター素材の選び方

カウンターの素材も、デザインや耐久性、メンテナンスのしやすさなどを考慮して選びましょう。

天然石: 高級感があり、美しい模様が魅力です。
しかし、価格が高く、傷つきやすいというデメリットがあります。

人工大理石: 天然石に比べて価格が安く、耐久性にも優れています。
様々な色や模様があり、デザインの自由度が高いです。

セラミック: 非常に硬く、傷つきにくいのが特徴です。
清潔感があり、メンテナンスも容易です。

木材: 温かみのある雰囲気で、自然素材の優しい風合いが魅力です。
しかし、水に弱いため、適切な防水処理が必要です。

収納の設計と使い勝手

収納は、洗面室の使い勝手を大きく左右します。
必要な収納量や、収納する物の種類を考慮して設計しましょう。

引き出し収納: 小物類を整理して収納できます。
深さやサイズを調整することで、様々なアイテムに対応できます。

オープン収納: すぐに取り出したい物を収納するのに便利です。
デザイン性も高く、空間のアクセントにもなります。

キャビネット収納: 多くの物を収納できます。
扉付きなので、見た目もすっきりとした印象になります。

その他重要な設計ポイント

洗面台の設計において、その他にも重要なポイントがあります。

水栓: デザインだけでなく、使い勝手や節水性能も考慮しましょう。
タッチレス水栓は、清潔で便利です。

照明: 明るさや色温度を調整できる照明を選ぶことで、快適な空間を演出できます。
鏡の周りの照明は、メイクをする際に重要です。

コンセント: 電動歯ブラシやドライヤーなどの充電に便利なコンセントの位置も考慮しましょう。

まとめ

今回は、造作洗面台のメリット・デメリット、後悔しないための選び方について解説しました。
造作洗面台は、自由度が高く、自分だけの理想の洗面台を叶えることができますが、コストや時間、手間などのデメリットも存在します。
しかし、綿密な計画と準備、専門家との連携によって、これらのデメリットを最小限に抑え、満足度の高い洗面台を実現できます。