ベランダがない家の快適な暮らし方・工夫とは？

近年、建築コストの高騰やライフスタイルの変化を背景に、ベランダを設けない住宅が増えています。
しかし、ベランダは単なる物干し場ではありません。
快適な暮らしを左右する様々な要素が、ベランダの有無に密接に関わっているのです。
この機会に、ベランダのない家について、改めて考えてみませんか。

ベランダがない家のメリット・デメリット

メリット1：コスト削減効果

ベランダは、建築コストに大きな影響を与えます。
外壁工事、防水工事、金物など、ベランダを設けるための費用は決して小さくありません。
ベランダをなくすことで、これらの費用を削減し、住宅全体の予算を抑えることが可能です。
さらに、将来的なメンテナンス費用も不要になります。
ベランダの防水は、雨漏りを防ぐため定期的な塗り替えや修繕が必要ですが、ベランダがなければ、その手間と費用を省くことができます。

メリット2：掃除の手間軽減

ベランダは、汚れやすい場所です。
砂やホコリ、鳥の糞、虫の死骸などが溜まりやすく、定期的な掃除が欠かせません。
高所作業となることも多く、掃除は想像以上に手間と時間を要します。
ベランダをなくすことで、この負担から解放され、貴重な時間を他のことに使うことができます。
特に、水栓がないベランダでは、掃除の度に水を運ぶ必要があり、さらに負担が大きくなります。

メリット3：開放的な空間設計

ベランダがないことで、家のデザインに自由度が生まれます。
ベランダのせいで圧迫感を感じたり、隣家との距離が近すぎてプライバシーが保てなかったりといった問題も解消されます。
代わりに、大きな窓を設置することで、より開放的な空間を創り出すことが可能です。
室内に光がたっぷり差し込み、明るく広々とした印象になります。

デメリット1：洗濯物の干し方

ベランダは、洗濯物を干すための主要な場所です。
ベランダがない場合、室内干しや庭干しなどの代替手段を検討する必要があります。
室内干しは、乾燥に時間がかかり、洗濯物が乾きにくい、生乾きの臭いが気になるといったデメリットがあります。
庭がある場合でも、天候に左右されるため、常に外で干せるわけではありません。
適切な室内干し対策や、天候に左右されない乾燥機などを検討しましょう。

デメリット2：プライバシーの確保

ベランダは、ある程度のプライバシーを確保する役割も担っています。
ベランダがない場合、特に隣家との距離が近い住宅では、プライバシーの確保が課題になります。
窓に目隠しフィルムを貼ったり、カーテンを厚手のものに変えたりするなどの対策が必要となるでしょう。
植栽などを活用し、視線を遮る工夫も有効です。

デメリット3：外観デザインへの影響

ベランダは、家の外観デザインに大きく影響を与えます。
ベランダがないと、外観がシンプルになりすぎる、もしくは逆にデザインに工夫が必要になる場合があります。
ベランダの代わりに、壁面緑化や、工夫を凝らした窓のデザインなどを検討することで、魅力的な外観を演出することができます。
建築士と相談しながら、ベランダがない家でも魅力的なデザインを実現しましょう。

ベランダがない家の快適な生活

メリット室内干し対策

室内干しをする場合、適切な換気と除湿が重要です。
浴室乾燥機や衣類乾燥機、除湿機などを活用することで、効率的に洗濯物を乾かすことができます。
また、室内干し用のハンガーや物干しラックなどを工夫することで、部屋のスペースを有効活用し、生活感を抑えることができます。
ランドリールームの設置も有効な手段です。

メリット収納スペースの工夫

ベランダは、様々なものを収納する場所として利用されることも多いです。
ベランダがない場合は、室内に十分な収納スペースを確保することが重要です。
クローゼットや収納棚などを増やす、あるいは、収納術を工夫することで、ベランダの代わりに収納できるスペースを確保できます。
収納場所を計画的に確保することで、すっきりとした生活空間を実現できます。

メリット代替え設備の検討

ベランダの代わりに、他の設備を検討することも可能です。
例えば、庭がある場合は、庭を洗濯物の干し場として利用できます。
また、屋上を有効活用することも考えられます。
ただし、屋上は防水対策や安全面への配慮が不可欠です。
その他、バルコニーやルーフバルコニーといった代替案も検討できます。

まとめ

ベランダのない家は、コスト削減や掃除の手間軽減、開放的な空間設計といったメリットがあります。
一方、洗濯物の干し方、プライバシーの確保、外観デザインへの影響といったデメリットも考慮する必要があります。
しかし、室内干し対策、収納スペースの工夫、代替え設備の検討など、工夫次第で快適な生活を実現できます。
ライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
ご自身の生活スタイルをじっくりと見極め、ベランダの有無を検討してみましょう。

当社では、建物に標準仕様や会社のルールは決めず、お客様のイメージする建物を、アイデアと経験と仲間の力で希望を叶えます。
家づくりのことでお悩みがあれば、ぜひ当社までご相談ください。

投稿者プロフィール

can wood株式会社広報部: can wood株式会社では、茨城県全域でデザイン性と機能性を兼ね備えた注文住宅を提供しています。土地探し・資金計画から設計・施工・アフターサポートまで丁寧に対応。二級建築士、一級建築施工管理技士、宅地建物取引士の資格を持つ代表・境田祐一が住まいづくりを全力でサポートします！