カフェ風住宅とは?「カフェっぽさ」より心地よさを考える
お気に入りのカフェに入ると、なぜか長く過ごしたくなることがあります。木の質感や落ち着いた色合い、やわらかな照明、ほどよく生活感を抑えた空間など、いくつもの要素が組み合わさって心地よい雰囲気をつくっているからです。
そんな空間を住まいに取り入れたものが、一般に「カフェ風住宅」と呼ばれています。ただし、カフェ風住宅という決まった建築様式があるわけではありません。ナチュラル、北欧、ヴィンテージ、インダストリアルなど、好みによって仕上がりはさまざまです。
カフェ風住宅をつくるポイントは、特徴的な家具や照明を置くことではなく、「どんな雰囲気の中で毎日を過ごしたいか」を決めて、空間全体に統一感を持たせることです。
まず「どんなカフェが好きか」を整理する
家づくりを始めるとき、「カフェ風にしたい」と伝えるだけでは、完成イメージにずれが生じることがあります。
白と明るい木を組み合わせたナチュラルなカフェと、古材やアイアンを取り入れたヴィンテージカフェでは、使う素材も色もまったく異なります。
まずは、自分が好きな空間の共通点を探してみましょう。
| テイスト | デザインの特徴 |
|---|---|
| ナチュラル | 木・白・ベージュなど、自然な素材と明るい色 |
| 北欧風 | 明るい木と白を中心にしたシンプルな空間 |
| ヴィンテージ | 深い木色、レンガ調、使い込んだ質感 |
| インダストリアル | アイアン、モルタル、黒など無骨な素材 |
| 和カフェ風 | 木や塗り壁、畳などを取り入れた落ち着いた空間 |
写真を集めるときも「カフェ風住宅」という言葉だけで探すのではなく、好きな床の色、キッチン、照明、家具などを個別に見ていくと、自分の好みが整理しやすくなります。
素材と色を絞ると空間に統一感が生まれる
カフェ風の空間で意識したいのが、素材と色の組み合わせです。
無垢材や木目を取り入れた床、塗り壁のような質感のある壁、タイル、アイアンなど、カフェらしさを感じさせる素材はいくつもあります。しかし、気に入った素材をすべて使えばよいわけではありません。
床は明るい木、キッチンは濃い木、壁はレンガ調、照明には黒いアイアン、さらにタイルも加えるなど、要素を増やしすぎると、かえってまとまりにくくなります。
ベースとなる色や素材を決め、その中にアクセントとなる素材を少量加えるくらいが、長く暮らしやすい空間をつくる一つの考え方です。
たとえば、白い壁と天然木をベースに、黒い照明や家具で引き締める。あるいは深いグリーンと木を組み合わせ、植物を取り入れる。こうしたルールをあらかじめ決めておくと、キッチンや建具、家具を選ぶときにも迷いにくくなります。

キッチンとダイニングはカフェ風住宅の中心になる
カフェらしい雰囲気をつくりやすい場所の一つが、キッチンとダイニングです。
対面キッチンやフラットキッチン、カウンターなどを取り入れると、料理をする場所と食事をする場所につながりが生まれます。家族がカウンターで朝食をとったり、料理をしながら会話したりする姿もイメージしやすくなるでしょう。
ただし、デザインだけを優先すると、暮らし始めてから収納不足が気になることがあります。
カフェでは商品や備品を見せる収納が似合いますが、家庭には食品、調理家電、食器、日用品など多くのものがあります。オープン棚を取り入れる場合も、すべてを見せるのではなく、「見せる収納」と「隠す収納」を分けて考えることが、カフェのような雰囲気を保ちやすくするポイントです。
パントリーや背面収納などを組み合わせ、普段使うものが無理なく片付く場所を確保しておきましょう。
照明は明るさだけでなく「居場所」をつくる
カフェ風住宅では、照明も空間の印象を左右します。
住宅では部屋全体を均一に明るくすることを考えがちですが、カフェではテーブル、カウンター、壁など、場所ごとに光が配置されていることがあります。
住宅でも、ダイニングテーブルの上にペンダントライトを設けたり、壁面を照らしたり、必要に応じて間接照明を取り入れたりすることで、空間に奥行きを感じやすくなります。
一方で、雰囲気を優先しすぎて暗くなってしまっては生活しにくくなります。料理や勉強をする場所には必要な明るさを確保し、くつろぐ場所では光を抑えるなど、用途に応じて照明を考えることが大切です。
【図・写真挿入】
LDKの簡単な間取りに、キッチンの作業灯、ダイニングのペンダントライト、リビングの間接照明などを配置した照明計画のイメージ。
「生活感をなくす」のではなく、生活感が整う仕組みをつくる
モデルルームや写真で見るカフェ風住宅は、ものが少なくきれいに整っています。しかし、実際の暮らしでは郵便物や学校用品、充電器、ティッシュ、日用品などが自然と増えていきます。
そこで必要なのは、生活感を完全になくすことではありません。
たとえば玄関の近くにバッグや上着の置き場所をつくる、リビングには日用品をしまえる収納を設ける、キッチンの近くにパントリーを配置するなど、ものが戻る場所をあらかじめ決めておく方法があります。
こうした収納や動線は一見するとカフェ風デザインとは関係がないように見えますが、実際には空間の雰囲気を維持するための大切な部分です。
「片付ければカフェ風になる家」ではなく、「普通に暮らしていても整いやすい家」を目指すことで、デザインと暮らしやすさを両立しやすくなります。
外観から室内まで同じ世界観でつなげる
カフェ風住宅というとLDKのインテリアに目が向きますが、注文住宅なら外観からデザインを考えることもできます。
外壁の色や張り方、玄関ドア、ポーチの素材、窓の配置などを室内のテイストとつなげると、家全体に統一感が生まれます。
canwoodの施工事例「ナチュラルカフェの家|深緑のラップ調外壁と天然木が映える平屋」では、深緑の外壁と天然木を組み合わせたナチュラルカフェスタイルをご覧いただけます。
https://canwood.net/custom-tsuchiura-27-28tubo-atrium/
写真を見るときは、「この色が好き」というだけでなく、外壁と木の組み合わせや、室内とのつながりなどにも注目してみると、自分の家づくりに取り入れたい要素を見つけやすくなります。
平屋でカフェ風住宅をつくる場合は、「カフェ風平屋の家づくり!設計とプランニングの全貌」で、外観や屋根、インテリアなど平屋ならではのデザインについて紹介しています。
https://canwood.net/cafe-style-hiraya-house-design-planning/
家具まで考えて家を設計する
カフェ風住宅では、建物が完成してから家具を選ぶよりも、設計段階から家具の配置までイメージしておくと空間をまとめやすくなります。
ダイニングテーブルの大きさが分かれば照明の位置を決めやすくなり、ソファの配置が決まれば窓やコンセントの位置も考えやすくなります。
造作カウンターや棚を取り入れる場合も、「ここに何を置くのか」まで考えて寸法を決めることが大切です。ただ棚をつくるだけでは、実際に使いたい家電が入らなかったり、ものを置きすぎて雑然とした印象になったりすることがあります。
住宅、家具、照明、収納を別々に考えるのではなく、一つの空間として計画することがカフェ風住宅づくりのポイントです。
カフェ風住宅は「好き」と「暮らしやすさ」を両立させよう
カフェ風住宅は、決まった素材や設備を取り入れれば完成するものではありません。
どんなカフェの雰囲気が好きなのかを整理し、色や素材を絞り、キッチン、照明、収納、家具まで一つの空間として考えることで、その家らしいデザインが生まれます。
そして忘れたくないのが、住宅は毎日暮らす場所だということです。
見た目の美しさだけでなく、ものを片付けやすいか、家事がしやすいか、家族が自然に集まれるかまで考えることで、完成したときだけでなく、暮らし始めてからも心地よい住まいになります。
つくば市・茨城県周辺でカフェのような雰囲気の注文住宅を検討している方は、まず好みの写真や施工事例を集めながら、「好きなデザイン」と「そこでどんな暮らしをしたいか」を一緒に整理してみてください。

平屋でカフェ風の家を検討している方は、設計や外観についてまとめた「カフェ風平屋の家づくり!設計とプランニングの全貌」もあわせてご覧ください。

デザインの好みがまだ言葉になっていない段階でも、写真やイメージをもとに家づくりを考えることができます。つくば市・茨城県周辺で注文住宅を検討している方は、お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール

- can wood株式会社では、茨城県全域でデザイン性と機能性を兼ね備えた注文住宅を提供しています。土地探し・資金計画から設計・施工・アフターサポートまで丁寧に対応。二級建築士、一級建築施工管理技士、宅地建物取引士の資格を持つ代表・境田祐一が住まいづくりを全力でサポートします!
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